JGC修行2020おっさん一人旅

ありふれたおっさんのつまらないJGC修行の記録です

家族のレシピ Ramen Teh ☆ネタバレ注意

どーも、妻からは「あんたばっかズルい!」としょっちゅう言われてばかりのおっさんです。

 

シンガポール1人旅の前に観た映画がこちら

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家族のレシピ Ramen Teh

 

2019年劇場公開作品です。

 

日本からシンガポールへ、父と母が遺した「家族の味」をたどる旅

 

群馬県高崎市で、父(伊原剛志)が営むラーメン屋を手伝う息子の真人(斎藤工)。同じ店で働く2人だったが、シンガポール人の母メイリアン(ジネット・アウ)の死後、父は心を閉ざし、真人との会話も無かった。しかし、真人が関係改善を考えあぐねているうちに、父は急死してしまう。

父の遺品の中に、中国語で書かれた母の日記と写真を発見した真人は、写真を頼りに、両親が婚前に過ごしたシンガポールを訪れる。

シンガポール在住のフードブロガー美樹(松田聖子)の協力を得て、母の弟が営む食堂をつきとめ、看板メニューのバクテーを一口食べた真人は、記憶の中に眠っていた懐かしい味に涙を流す。

そこで真人は、日本とシンガポールの、悲しい歴史に翻弄された、家族の真実を知る。

国を超え、バラバラになった家族を再び一つにしたものとは〜

 

いやぁ、観て良かったです。

 

DVD買って良かったです。

 

感動しました。

 

シンガポールのバクテーと日本のラーメンの融合。

 

合わないわけがない。

 

美味いに決まってる。

 

腹が減ってる時に観るのはヤバイ

 

飯テロです(笑)

 

それにしても斎藤工君はいい役者ですね。

 

我々クラスは父親目線で見てしまいます…もう最高ですね。

 

斎藤工くんは元バックパッカーというところも、おっさんにとってはグッとくるところであります。

 

しかしながら、セリフをぼそぼそと小さい声で喋るので聞き取りづらいのは玉に傷。

 

我が家の中3息子(反抗期)の喋り方にそっくりです。

 

聞こえねぇんだよ、もっとはっきり喋ってくれ(笑)

 

シンガポール在住のフードブロガー役のシングルマザー松田聖子も、いかにもな感じでハマり役です。

 

特に印象的だったのが、松田聖子斎藤工君にバクテーの歴史を説明するシーンです。

 

昔の華人やマレー人苦力の白黒写真を見ながら松田聖子斎藤工君に教えてあげるんですよね。

 

「昔の労働者は、船から岸へ重い荷物を運んだの。肉体労働だからしっかりしたものを食べたいんだけど貧乏だから、お肉を食べれなかったの。だから労働者達は安い豚の骨を漢方で煮込んだバクテーを食べたのよ」

 

知りませんでした。

バクテーは肉体労働者達の食べ物だったのですね。

 

肉体労働者がたくさんいた当時のシンガポールの港町へ思いを馳せました。

 

マレー蘭印紀行と物語シンガポールの歴史を読みかじったので頭に絵が浮かんできましたよ。

 

まるで戦場のような港で、馬来土人華人、額に牛糞を塗り込んだヒンヅー人の苦力達が積荷を船から岸へ汗だくで運び、通りにはよだれ掛けのついたあっぱっぱのような服を着たユダヤの女達が日陰で涼んでいたことでしょう。

 

それから、豚骨茶と書いてバクテー

 

「なんでお茶の字があるか知ってる?昔の肉体労働者達は漢方で煮込んだ豚の骨を食べた後にみんなでお茶を飲んで色んな話しをしたのよ。だからお茶がついてるの」

 

なるほどー、バクテーにはお茶がつきものなのですね。

疲れた労働者達がバクテーを食べてお茶を飲みながら仲間達とワイワイやって英気を養ったのでしょうね。

 

お茶を注ぐ時は右回りで各茶碗に注ぐことがルールだと知りました。

 

はじめてシンガポールを訪れた斎藤工くんが松田聖子と待ち合わせたのが、あのチキンライス有名店の天天海南飯店でした。

 

そこで頼むのが、ローストチキンと蒸し鶏両方。そしてもやし炒め。

 

チキンライスのソースはチリソースと生姜とニンニク。一番大事なのが、カラマンシーの絞り汁。

良いソースは米酢ではなく、カラマンシーの絞り汁を使うのだという。

 

まじか!

 

カラマンシーと言われても味の想像すらできません(笑)

 

「香りを嗅いだらすぐにわかるわよ」

 

へ〜、いいじゃないか。

 

下品に臭いをクンクンと

 

わかりました嗅ぎましょう(笑)

 

「うまく炊けているごはんは一粒一粒が丸々として欠けていないの。香りはレモングラス、生姜、ニンニク。パンダンリーフの組み合わせ」

 

なるほど、米が丸々として欠けていないところが重要なのか。

 

見た目でわかるってすごいです。

 

パンダンリーフとはなんだろう?

現地で確かめます。

 

もちろんライスの香りも忘れずに楽しみますよ。

 

「鶏肉はね、本当に上手くできているものは皮の下に煮こごりができるの」

 

ほ〜なるほど〜

箸でつまんで皮の下をチェックするのですね。

いいですね、こういう情報は大好物です。

 

それから、お祖母さんの日本人への恨み。

旦那様を日本軍に殺されたので無理もないです。

斎藤工君が祖母に許してもらう流れで、博物館に行って日本軍兵士の残虐な行為を見聞きします。

 

おっさんも、シンガポール国立博物館に1人で行きますよ。

 

斎藤工君のようにアンニュイな表情にTシャツ短パンで行きます(笑)

 

父親と母親との思い出の場所がこちら

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アッパーセレター貯水池の展望塔

この場所は夕陽が綺麗で有名です。

聖地巡礼で行ったら間違いなく感動するはず。

 

いくか?

 

いきましょうせっかくだから。

 

伯父さん役のマーク・リーがまたいいんですよね。

家族を大切にする心優しい料理人です。

彼から家族のレシピであるバクテーの作り方を教わるんですが、血縁を大切にする華人の役を見事に演じています。

 

当時、父と母が出会った古い食堂kai juanには必ず行こうと思います。

 

注文するのはもちろんバクテーです。

 

また、お祖母さんが孫のためにつくった茶碗蒸しと海老のチリソースがこれまたうまそうなんですよね。

 

この家庭料理を現地で探そうと思います。

 

こりゃシンガポール旅行で、きっと太るな(笑)

 

戦争という悲しい歴史のあるシンガポールと日本をバクテーとラーメンという各国を代表する料理を掛け合わせることで、日星友好の架け橋となるハーフ真人役の斎藤工君の演技が光る作品です。

 

はじめてのシンガポール旅行の前に、素晴らしい作品に出会えて良かったです。