週末ちょっとディープなタイ旅
どーも、帰国してから住民税、固定資産税、3月末に消費税と税金ばかり払っているおっさんです。
タイ旅行の前に読んだ最初の本がこちら。
週末ちょっとディープなタイ旅
下川 裕治
毎年のようにタイ旅行をしている友人から勧められて読んでみました。
特に印象的だったのは、タイ料理とタイ中華料理の違い。
私はタイ料理が大好きで東京でも様々なタイレストランによく行きます。
ところが、私の好きなタイ料理は、実はタイ料理ではなく、タイ中華料理だと知りました。
私の大好きな
プーパッポンカリーも
パッタイもガパオもタイ料理ではなく、タイ中華料理です。
いや〜知らなかった。
本当のタイ料理は、トムヤムクンやヤムウンセン、ネームやガイヤーン、ナムプリック等。
伝統的なタイ料理は、辛くて甘くて酸っぱい巨大な味の三角形が混じり合うことなくそれぞれとんがっているのですが、タイ中華料理はそれぞれを混ぜ合わせることでひとつの味になっているという。
なるほど、そういえばパッタイをテーブルの上の調味料と一緒に混ぜ混ぜして食べるのはそういうことかと妙に納得しました。
タイで食べたいものは山ほどあるのですが、伝統的なタイ料理とタイ中華料理という視点でも楽しもうと思いました。
またひとつおっさんのウザいウンチクが増えました(笑)
しかしながら、第4章の2016年のプミポン国王死去〜は、同じ記述の繰り返しでうんざりさせられました。
途中何度も読むのをやめようかと心が折れかけるほどでした。
ただ、タイ人にとって、タクシン派も反タクシン派も関係なく、プミポン国王は敬愛の対象ということは理解できました。
日本でいうところの天皇陛下ですね。
また、第6章と第7章ではタイではなく、ラオスのことを延々と綴られるのも胃もたれしました。
もっとタイの事を知りたかったのですが、延々とラオスを語られても…この本を選んだのはミスチョイスだったのかもしれませんね。
しかしながら、ラオスのダラートという静かな村での滞在記は心に刺さりました。
アジアの熱気と無縁の、この音の無い村が、どれほど私たちの穏やかな心を導いてくれるのか、ラオス人は気づいていない。
うーむなるほど、そうやって経済成長の波に飲み込まれていって、かつてのバンコクがそうだったように、とろけるようなアジアがどんどん無くなっていくのでしょうね。
仕事に関して テイクオフ2日前
どーも、おっさんです。
いよいよ2日後に出発を控えています。
1月の冷たい雨が降っています。
昨晩、会社の新年会も終わりました。
今日は最近の仕事について振り返ってみたいと思います。
思えば、昨年の9月に今回のJALチケットを取った時から、仕事を積極的に前倒しかつ効率良くこなしてきました。
なんせ出国日と帰国日が、私のスケジュールに刻み込まれたのです。
それは動かすことができない日付です。
それまでに終わらせなければならないことを書き出して忠実に誠実にラップを刻んでいきました。
ルーティンワークは2ヶ月先まで終わらせる事を心がけ、事故発生的に起こるクレーム対応は最優先で解決してきました。
そして何より新規顧客が増えました。
というのも、お客様からの紹介が増えたからです。
売れるオーラが出ていたのかもしれませんね。
それは、つまり、私の収入増を意味します。
私の直近四半期の売上は対前期比150%増、今期の中で最高の数字でした。
実は今年の2月に発生した業界激震のある変化によって、会社全体の数字が対前年比50%に満たない中でしたが、出来過ぎの結果といっていいでしょう。
数字は嘘をつきません。
金融業界は結果が全てです。
これならいっそ、HND⇄SINをプレエコではなくビジネスにしても良かったかもしれません。
特筆すべきは仕事に対するモチベーション。
「やる気」です。
このモチベーションが、自分でも驚くほど高い状態を維持できました。
まるで30代のギラギラ、ガツガツしていた頃の駆け出し金融マン時代の私に戻ったかのようでした。
やればやるほど青天井で収入が増える私の業界では、昔からよく言われている格言があります。
「収入を増やしたければ、まず借金して欲しいものを買いなさい」
このモチベーションアップの格言を強く実感しました。
昨年の私を自己採点するならば90点/100点です(自画自賛)
何故10点足りないかというと、収入が過去2番目だったからです。
さらに、旅行を前にシンガポールを舞台にした小説や漫画を8冊読み、映画を1本観ました。
まだ読んでない本が2冊あるのですが、機内で読もうと今から楽しみで仕方ありません。
既にシンガポールの歴史、政治経済、伝統や食文化、今抱えている問題等、かなり詳しくなりました。
インプットした知識は私の血や肉となり、人生を豊かにする財産となっております。
怠け者の私が、自ら進んで勉強するなんて自分が一番驚いています。
しかしながら、ここに来て仕事に対するモチベーションが低下しています。
特に新規顧客獲得への「やる気」が急激に無くなってるんですよね。
1週間日本を離れるというのが最大の原因です。
メンテナンスが必要な細かな新規案件は私の方から断りました。
生意気ですね(笑)
心は既に日本を出て、遠くシンガポールに着いてます。
家族のレシピ Ramen Teh ☆ネタバレ注意
どーも、妻からは「あんたばっかズルい!」としょっちゅう言われてばかりのおっさんです。
シンガポール1人旅の前に観た映画がこちら
家族のレシピ Ramen Teh
2019年劇場公開作品です。
日本からシンガポールへ、父と母が遺した「家族の味」をたどる旅
群馬県高崎市で、父(伊原剛志)が営むラーメン屋を手伝う息子の真人(斎藤工)。同じ店で働く2人だったが、シンガポール人の母メイリアン(ジネット・アウ)の死後、父は心を閉ざし、真人との会話も無かった。しかし、真人が関係改善を考えあぐねているうちに、父は急死してしまう。
父の遺品の中に、中国語で書かれた母の日記と写真を発見した真人は、写真を頼りに、両親が婚前に過ごしたシンガポールを訪れる。
シンガポール在住のフードブロガー美樹(松田聖子)の協力を得て、母の弟が営む食堂をつきとめ、看板メニューのバクテーを一口食べた真人は、記憶の中に眠っていた懐かしい味に涙を流す。
そこで真人は、日本とシンガポールの、悲しい歴史に翻弄された、家族の真実を知る。
国を超え、バラバラになった家族を再び一つにしたものとは〜
いやぁ、観て良かったです。
DVD買って良かったです。
感動しました。
シンガポールのバクテーと日本のラーメンの融合。
合わないわけがない。
美味いに決まってる。
腹が減ってる時に観るのはヤバイ
飯テロです(笑)
それにしても斎藤工君はいい役者ですね。
我々クラスは父親目線で見てしまいます…もう最高ですね。
斎藤工くんは元バックパッカーというところも、おっさんにとってはグッとくるところであります。
しかしながら、セリフをぼそぼそと小さい声で喋るので聞き取りづらいのは玉に傷。
我が家の中3息子(反抗期)の喋り方にそっくりです。
聞こえねぇんだよ、もっとはっきり喋ってくれ(笑)
シンガポール在住のフードブロガー役のシングルマザー松田聖子も、いかにもな感じでハマり役です。
特に印象的だったのが、松田聖子が斎藤工君にバクテーの歴史を説明するシーンです。
昔の華人やマレー人苦力の白黒写真を見ながら松田聖子が斎藤工君に教えてあげるんですよね。
「昔の労働者は、船から岸へ重い荷物を運んだの。肉体労働だからしっかりしたものを食べたいんだけど貧乏だから、お肉を食べれなかったの。だから労働者達は安い豚の骨を漢方で煮込んだバクテーを食べたのよ」
知りませんでした。
バクテーは肉体労働者達の食べ物だったのですね。
肉体労働者がたくさんいた当時のシンガポールの港町へ思いを馳せました。
マレー蘭印紀行と物語シンガポールの歴史を読みかじったので頭に絵が浮かんできましたよ。
まるで戦場のような港で、馬来土人や華人、額に牛糞を塗り込んだヒンヅー人の苦力達が積荷を船から岸へ汗だくで運び、通りにはよだれ掛けのついたあっぱっぱのような服を着たユダヤの女達が日陰で涼んでいたことでしょう。
それから、豚骨茶と書いてバクテー
「なんでお茶の字があるか知ってる?昔の肉体労働者達は漢方で煮込んだ豚の骨を食べた後にみんなでお茶を飲んで色んな話しをしたのよ。だからお茶がついてるの」
なるほどー、バクテーにはお茶がつきものなのですね。
疲れた労働者達がバクテーを食べてお茶を飲みながら仲間達とワイワイやって英気を養ったのでしょうね。
お茶を注ぐ時は右回りで各茶碗に注ぐことがルールだと知りました。
はじめてシンガポールを訪れた斎藤工くんが松田聖子と待ち合わせたのが、あのチキンライス有名店の天天海南飯店でした。
そこで頼むのが、ローストチキンと蒸し鶏両方。そしてもやし炒め。
チキンライスのソースはチリソースと生姜とニンニク。一番大事なのが、カラマンシーの絞り汁。
良いソースは米酢ではなく、カラマンシーの絞り汁を使うのだという。
まじか!
カラマンシーと言われても味の想像すらできません(笑)
「香りを嗅いだらすぐにわかるわよ」
へ〜、いいじゃないか。
下品に臭いをクンクンと
わかりました嗅ぎましょう(笑)
「うまく炊けているごはんは一粒一粒が丸々として欠けていないの。香りはレモングラス、生姜、ニンニク。パンダンリーフの組み合わせ」
なるほど、米が丸々として欠けていないところが重要なのか。
見た目でわかるってすごいです。
パンダンリーフとはなんだろう?
現地で確かめます。
もちろんライスの香りも忘れずに楽しみますよ。
「鶏肉はね、本当に上手くできているものは皮の下に煮こごりができるの」
ほ〜なるほど〜
箸でつまんで皮の下をチェックするのですね。
いいですね、こういう情報は大好物です。
それから、お祖母さんの日本人への恨み。
旦那様を日本軍に殺されたので無理もないです。
斎藤工君が祖母に許してもらう流れで、博物館に行って日本軍兵士の残虐な行為を見聞きします。
斎藤工君のようにアンニュイな表情にTシャツ短パンで行きます(笑)
父親と母親との思い出の場所がこちら
アッパーセレター貯水池の展望塔
この場所は夕陽が綺麗で有名です。
聖地巡礼で行ったら間違いなく感動するはず。
いくか?
いきましょうせっかくだから。
伯父さん役のマーク・リーがまたいいんですよね。
家族を大切にする心優しい料理人です。
彼から家族のレシピであるバクテーの作り方を教わるんですが、血縁を大切にする華人の役を見事に演じています。
当時、父と母が出会った古い食堂kai juanには必ず行こうと思います。
注文するのはもちろんバクテーです。
また、お祖母さんが孫のためにつくった茶碗蒸しと海老のチリソースがこれまたうまそうなんですよね。
この家庭料理を現地で探そうと思います。
こりゃシンガポール旅行で、きっと太るな(笑)
戦争という悲しい歴史のあるシンガポールと日本をバクテーとラーメンという各国を代表する料理を掛け合わせることで、日星友好の架け橋となるハーフ真人役の斎藤工君の演技が光る作品です。
はじめてのシンガポール旅行の前に、素晴らしい作品に出会えて良かったです。
マレー蘭印紀行
どーも、おっさんです。
シンガポール旅行前に読んだ本がこちら
マレー蘭印紀行 金子光晴
1978年3月初版
今から42年前、私が6歳の頃の初版本です。
しかしながら、物語は昭和3年から昭和7年にかけて著者が異国放浪したものですから、今から約90年前ということになります。
日本占領時代の前、イギリス植民地時代のシンガポールが舞台ということですね。
著者の金子光晴は詩人です。
奥様の作家である森美千代とシンガポールに行くのですが、彼女は恋人を追ってパリに行ってしまいます。
1人残された著者が傷心の中、綴った紀行文です。
特に印象に残ったのが、こちら。
シンガポールは戦場である。焼けた鉄叉のうえに、雑多な人間の膏が、じりじりと焦げちぢれているような場所だ。
当時は、マレー人とインド人、中国人とアングロサクソンが入り混じるアジアの雑踏だったのがよくわかりますね。
それからわずか90年で近代国家になっていくわけです。
文中に出てくる、ロマンティックな言葉は現代からみるとまるで古文です。
椰子の葉越しの月
籐椅子
はしりのドリアン売り
額に牛糞をぬりこんだヒンヅー人
よだれ掛けのついたあっぱっぱのようなものを着た猶太街の女達
ベンガルやアラビアの商人
南洋産支那人
馬来土人
出稼人
亡命者と諜者
ジャランブッサル大通りの新世界
著者が旅した当時のシンガポールに思いを馳せながら、この本を片手に忘れ形見を探してみようと思います。
プライベートバンカー
どーも、胸と肩と上腕三頭筋が筋肉痛でいい感じのおっさんです。
実はですね、
1年前にこの本を読んで、おっさんはシンガポール旅行に行くことを決めたんですよ。
プライベートバンカー 清武 英利
著者は元読売新聞記者&あの有名な元読売ジャイアンツGMの清武さんです。
初版が2018年10月です。
私が今の会社に移籍したのも2018年10月ですから、広い意味で同期ということになりますね。
会社のとある気の良い先輩から「これおもしろいよ」と聞き及び、移籍3カ月後の2019年の正月に読みました。
主人公の杉山智一(なんと実名)は野村証券出身の40代金融マンです。
杉山がBOS(bank of singapore)に移籍し、日本人の富裕層相手のプライベートバンカーとして働きながら成長していく物語。
富裕層とその資産を護るバンカー達がシンガポールを舞台に様々な人間模様を描いていく。
ほぼノンフィクション。
野村証券を飛び出してシンガポールのプライベートバンカーへ飛び込んで行く杉山は、私と同じ年代の40代です。
しかも同じ移籍組の金融マンなので、感情移入がとてもしやすかったですよ。
この本を読んだことで色々なことが理解できました。
例えば、私の顧客(富裕層)がよくシンガポール移住の事を言ってました。
なぜ、富裕層が日本を捨ててシンガポールへ行くのか、この本のおかげで顧客の気持ちがよくわかりました。
(この本を読む前はあまりよくわかってませんでした)
なんせシンガポールは地方税とキャピタルゲイン課税がありません。
配当と利息も非課税です。
さらに所得税は最高で20%(日本は45%)
おまけに贈与税と相続税がない、オフショア(課税優遇地)です。
しかも当時のシンガポールの永住権は金で買えたのです。
例えば100億円の資産を運用して年間5%で5億円の収益が出た場合を考えてみましょう。
日本の場合、半分位は所得税などでもっていかれるので、約2億5千万円を納税しなければなりません。
10年で25億円も納税するのです。
しかも、死亡が発生するとさらに半分位は相続税でもっていかれます。
ところが、シンガポールでは非課税なので、まるまる手残りです。
さらに相続税が非課税なので、次の世代まで税コストゼロで資産を移転することができるのです。
そりゃ移住するわ(笑)
また、移住者の悩みや、国税の動きなど新聞で読みかじって何となく知ってはいましたが、本書を読む事で背景を知り、より理解が深くなりました。
特におっさんの印象に残ったのは、
30代で300億以上を手にして女優山本梓と結婚しシンガポール移住をした梶原吉広というIT長者。
彼は自身のモバイルゲーム会社を韓国のゲーム制作会社へ売却して多額のキャピタルゲインを手にしました。
実名なので、生々しく迫ってくるものがありました。
やはり記者出身の作家さんが書くルポルタージュや小説は、人物描写や設定が細かく正確なので読み易くて面白いですね。
それから、本当にあった話しなのですが、以前、私の仲良しの証券マンもBOSからのスカウトがあったと聞きました。
彼はその話しは断って現在日本で富裕層相手のファミリーオフィスを経営していますが、もしBOSに入社していたらどうなっていたんだろうかと想像が膨らみます。
物語に出てくる人物達は、私の同僚や知り合い、顧客にいるような人達ばかりで、
あ〜あるある
わかるわ〜それ
と金融アルアルに何度もうなずきながら読みました。
さて、おっさんがシンガポール旅行で行ってみたい聖地がこちら。
焼き鳥屋「馬」
物語の初めに、パチンコ業で成功した日本人移住者カウス氏とBOSアシスタントの咲子が「馬」で焼き鳥食べてるんですよね。
村上ファンドの村上氏も通うというこのカッページにある焼き鳥屋に行って、物語の空気を感じてこようと思います。
駐在員から富裕層まで多くの日本人が集まる情報交換の場所です。
物語に出てくる、ベレー帽を深めに被り話しかけるなオーラを出している孤独な富裕層を見に行きたいと思います。
「リパブリックプラザ」
BOSが以前入っていたビル。建築家の黒川紀章の設計でマーライオンを眼下に見下ろす。
伝説の小豆相場士、長谷川陽三氏のオフィスもこちら。
物語の舞台になったこのビルも、聖地巡礼で行ってみようと思います。
「シティホール周辺」
多数の銀行や証券会社がひしめく金融街。
金融国家シンガポールの象徴。
金融マンとして、必ず見ておきたいところですね。
「マリーナベイサンズ」
物語の中でカジノにはまる日本人富裕層が出てきます。
私はギャンブルはやらないのですが、200mを超す3つの棟からなるシンガポールNO.1の超高級ホテルに、生意気にも泊まる予定ですので、物語の雰囲気を味わいたいと思います。
シンガポール旅行前に1年振りに読み返したのですが、新たな気づきや発見がありました。
ますますシンガポール旅行が楽しみになりました。
物語 シンガポールの歴史
どーも、いろんなところが緩くなってるおっさんです。
シンガポール1人旅の前に読んだ本がこちら。
物語 シンガポールの歴史
感想は
いやぁ、読んで良かったです。
200年前から2013年までのシンガポールの歴史を横断的に知ることができました。
その間、シンガポールの支配者が誰だったのか、イギリス植民地時代、日本占領時代、自立国家の模索時代、独立後はリー・クアンユー時代、ゴー・チョクトン時代、現在のリー・シェンロン時代に分けて動きと特徴を知りました。
また、以前読んだ「リー・クアンユー世界を語る」と「シンガポール謎解き散歩」が、時代背景と歴史を知ることでより深く理解することができました。
特に印象に残ったのは
「シンガポール株式会社」という言葉です。
比喩的に言うと、社長が創業者オーナーのリー・クアンユー、副社長がリーの片腕ゴー・ケンスィー、営業部長がエリート開発官僚、一般国民が事務職や現場の社員に相当する。
そして、株式会社なので利益獲得に経営原理が置かれ、社長の大号令以下、社員一丸となって会社の発展に励んだのである。
ぐぬぬ、さすがですね。
シンガポールという国を株式会社に例えて表現されていて、おっさんの腹に落ちました。
宿命的構造と特質について、シンガポールは社会が国家を生み出したのではなく、二つの時代(植民地時代と独立後時代)ともに国家が社会を創ったものなのである。
社会がなく、国家が社会に先行して誕生するとどうなるのか、その解答は強力な国家である。
なるほど、だからアジアの中で頭1つ抜けた経済大国になれたのですね。
リー・クアンユーの特徴について、彼がこれまで闘ってきた相手の特徴を言及した上で、反共主義者、反民族主義者、反自由主義者、それにエリート、これがリーの中身なのである。
なるへそ、まさにその通りだと思います。
アジアの国々について、インドネシアは「ジャワ民族とイスラーム教」、マレーシアは「イスラーム教とマレー民族」、タイは「仏教と国王」そしてシンガポールは「経済発展と人民行動党」になる。
言葉の選び方がアカデミックでいーですね。
人民行動党の歴史もダイナミックで面白いです。
日本とシンガポールについて、二つの顔がある。日本占領時代を経験した年配国民には軍事大国、若い世代には経済が豊かで礼儀正しい国というイメージが強い。
日本占領時代に多くのシンガポール人がどのような想いをしたのか、また敗戦後にどのような動きがあったかを知ることができました。
1980年の「日本に学べ」キャンペーンで日本の警察交番制度が採用されてシンガポールの安全を守っていると知りました。
著者のシンガポールへの造形の深さに感心して、何度も「先生!めちゃめちゃ詳しいっすね」と思いました。
しかしながらですね、
先生これ、
つまらないです。
難解な文章が多くて読み進めるのが苦痛です。
読者を楽しませようと思って書いてませんよね。
内容も政治と経済に偏っていて、食文化や伝統についての記述はほぼありません。
大学時代に読んだくそつまらない経済学の教科書を思い出しました。
しかしながら、そうは言っても、シンガポールという国の歴史が物語として綺麗にまとまっているので読んで損にはなりません。
シンガポール1人旅の前に、シンガポールの歴史と政治経済をお勉強させて頂きました。
シンガポール国立博物館に行って楽しむ下準備がととのいました。
シンガポール1人旅の前に読んで良かった本であることに間違いありません。
建さん2
どーも、この感動が伝わるかどうかとっても不安な文章力の無いおっさんです。
実はですね、
生意気にもシンガポール旅行最終日にマリーナベイサンズに泊まる予定です。
おっさんが、このシンガポールを象徴する高級ホテルでやりたいこととは?
もちろん、有名な屋上プールにも行きますし
club55にも行きますけど
やはり最大の目的はジム!
我々クラスの目的は筋トレです(笑)
しかしながら調べてみると、トレーニングをするにはシューズが必要とのこと。
おっさんの旅行中の足元はクロックスのサンダルの予定です。
マリーナベイサンズのジム内では、サンダルは不可とのこと。
ということでトレーニングシューズを探すことになったのですが、パッキングの都合上、軽くてかさばらないものを選ぶ必要があります。
軽くて
ぺったんこで
安いトレーニングシューズ
近所のショッピングモールや、デパート、靴の量販店に行きました。
「ぺったんこで、かさばらないカンフーシューズみたいな安いトレーニングシューズを探してます」
と店員さんに伝えるのですが、カンフーシューズは置いてませんという反応。
店員さんからオススメされるのはお洒落な有名メーカーのトレーニングシューズばかりでした。
違うんだよなぁ。
我々クラスが探しているのはお洒落なトレーニングシューズではないのです。
探してみると無いですよまじで。
普段履いてるナイキのトレーニングシューズなんかは軽いのですが、かさばるしソールが既に汚くて、まるめてパッキングすると、かかとがつぶれるのが憚られます。
デッキシューズは安くて良いのですが、重くてng。
そんな中、見つけましたよ。
まさかのワークマンで(笑)
これこれ。
680円也。
見つけた時は感動して少し震えました(笑)
軽いです。
かさばらないのに、しっかりしてます。
特にかかと部分の創りは秀逸で、つぶしても形状を記憶してるかの如くピッタリフィット。
学生時代の上履きを彷彿とさせます。
まるめてパッキングして一番底に押し込むのに、何の躊躇もありません。
変形なんぞしませんよ。
そんなやわじゃありません
さすが作業靴。
お洒落とは無縁の効率性のみを追求したそのいで立ち。
修行僧にピッタリの靴ですね。
ソールがぺったんこなので、スクワットやデッドリフトの時に踏ん張りが効きそうで良いですね。
さらに名前がいいんですよ。
建さん2
建設業の建さんでしょうね。
おそらく健さん1から改良されてさらに良くなったものと思われます。
高校時代の私の友人の「げんさん」がよく履いていたカンフーシューズを思い出しました。
運命的なものすら感じましたよ。
我々クラスがトレーニングシューズに求める全ての基準を満たしてます(笑)
マリーナベイサンズのジムで健さん2を履いて筋トレ。
想像するだけでワクワクがとまりません。